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ココイチ「売上高が過去最高でも客離れ」は嘆くことなのか? 値上げ時代に問われる「消費者への伝え方」の"本質と変え方"

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カレーハウスCoCo壱番屋 店舗外観
ココイチの客離れは何を意味しているのか(写真:筆者撮影)
  • 鈴木 恵美 外食・小売に強いプロ広報/初代プレスリリースエバンジェリスト
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一方で「やらなかったこと」もある。2025年10月、価格改定時にかつやは「トンテキとロースカツ定食」などをグランドメニュー入りさせた。しかし、PR TIMESにてアークランドサービスホールディングスのプレスリリース一覧を確認すると、このグランドメニュー刷新を単独で打ち出したものは存在しない。

価格改定のお知らせは公式サイトに出ている。しかし、「この機会に、かつやに何を期待してほしいのか」は強く伝えていない。

「やわらかトンテキ」として訴求されているが、新グランドメニューとして特別に強調された扱いではなく、既存メニューと並列で掲載されている。トンテキとロースカツ定食は1122円(写真:筆者撮影)

値上げ後の「今のかつや」に何を期待してほしいのか

かつやは駅前立地の店舗も増えているが、駐車場を備えたロードサイド型店舗が主力だ。

実際、土曜の昼に国道16号沿いのロードサイド店舗を訪れて、その構造がより鮮明になった。

到着時は駐車場に余裕があったが、退店時には5割以上埋まっていた。客層はファミリーと仕事仲間らしき2〜3人組が中心で、12時半頃にはファミリー客がテーブル席が空くのを待っていた。滞在中にテイクアウト3件、デリバリー3件ほどを確認。店内飲食と持ち帰りを同時利用している客もいる。

印象的だったのは、回転の速さよりも「ちゃんと食事をする」空気の強さだ。筆者の滞在時間中は丼より定食の注文が多く、特にトンテキ系を含む定食が目立っていた。「安い店に来た」のではなく、「しっかり食事をしにきた」という印象だった。

トンテキとロースカツ定食(税込1122円)。とん汁・ライスつきの定食として「完成している」満足感があった。「安いから行く店」ではなく「ちゃんと食事する店」として機能している現場だった(写真:筆者撮影)

「今日は丼じゃない」「満足感のある定食を選びたい」という欲求に、とん汁つきの定食として応えている。カツ丼チェーンとして見ると高くなったと感じる一方、定食チェーンとして見ると満足感が価格を上回る。

創業からのこだわりとして「とんかつ」に使用している北米(カナダ・アメリカ)産の豚肉は、加工工場から店舗に到着するまで、約4週間熟成されたチルド状態で納品され、店舗で1枚ずつ丁寧に衣付けする。同じ80gロース素材をトンテキとロースカツに展開している可能性が高い(写真:筆者撮影)

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【「値上げ後に何を期待してほしいのか」を強く伝えていない】

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