日本の「思春期教育」の現状
日本の思春期教育は極めてシンプルです。まずエリート候補には、「受験教育」だけを与えます。そして、「受験勉強をしないと上の学校に入れない」というプレッシャーをかけて、逸脱を防ぎます。
その受験勉強は、本物の思考力を問うものではなく、反復訓練で正確性を向上させる、記憶力を問うという「中進国型」のものが主です。中進国型とは、工場で製品を大量生産する、その際にはスピードと正確さを極める、それ「だけ」がいちばん大切だという価値観です。
これは、1970年代までの日本には適していても、デジタルからAIに向かう「知性の大競争時代」とはミスマッチを起こしています。それで中学・高校の6年間を空費させて、上の世代、つまり過去の世代にとって「使いやすい人材」を、今でも大量生産しようとしているのです。
