これは以前、「東洋経済オンライン」でジャーナリストの林信行氏が取り上げた「カーム・テクノロジー(Calm Technology)」の思想にも近いと感じた。「人の注意を奪いすぎない技術」であるカーム・テクノロジーは、スマホの普及以降の“通知疲れ”に対するアンチテーゼとして注目されている。
参考:「バッテリー24時間」で批判されたバルミューダ「The Clock」、便利さでは測れない"時間の質"という価値
Google Fitbit Airは、カーム・テクノロジーの文脈に収まるデバイスだと思う。スマートウォッチのように「いろいろできる」方向ではなく、「必要以上に邪魔しない」方向へ振っているからだ。時刻表示すらない割り切りは、最初こそ大胆に見えるが、数日使うと「これくらいがちょうどいい」と思えてくる。
セットアップは簡単、iPhoneでも利用可能
セットアップや操作(そもそも、操作自体がほぼない)、アプリの見方までもがシンプルを極めている。一見、難しそうなスマホとの連携作業だが、Google Healthアプリをインストールし、Bluetoothを有効化した状態で近づけるだけでペアリングは瞬時に完了、以降はスマホが近くにあれば勝手にデータを同期してくれる。
グーグルのGoogle Pixel Watchとは異なり、Android専用ではない点も大きい。Apple Watchのユーザーが、両方の端末を併用することも可能だ。
先ほど両社のヘルスケアアプリが相容れないと述べたが、詳しく書くと、Google Healthアプリはアップルのヘルスケアアプリからデータを取り込める一方、Google Healthアプリからアップルのヘルスケアアプリへ書き込むことはできない。
つまり、健康データの“主導権”はGoogle Health側に移る形になる。併用する場合、アップルのヘルスケアアプリを中心に使うか、Google Healthアプリへ寄せるかは、ユーザーが選ぶ必要が出てくる。
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【グーグルらしいデータの見せ方】
