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撤退できないプロジェクト、別れられない相手、あきらめきれない心が判断を狂わせる「サンクコスト効果」の落とし穴

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会議に参加する女性
長年の投資、巨費をかけたプロジェクト……あきらめきれない思いが裏目に出る(写真:polkadot/PIXTA)

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何かを得たいと思ったら、それに見合う努力や時間を投じなくてはならない。そう言ったのは誰だったか。
古今東西、さまざまな格言が似たようなことを伝えているが、確かに時間や努力は成果を得るためのコストだ。望む体型を手に入れるには一定期間の筋トレが必要になるように、投資でも短くはない期間、勉強したり、情報を集めたり、決断したりする必要がある。
あなたがどれだけの時間を費やし、どれだけ努力するのかはわからない。
だが、それまでに費やした時間や労力を理由に、まちがった選択を続けてはいけない。それは仕事においても人間関係においても同じだ。
人は「ここまでやったのだから」と考えた瞬間に、冷静な判断を失ってしまうことがあるからだ。
数多くの富裕層と接してきた投資アナリストが、その著書『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話』の中で、いわゆる「サンクコスト効果」の落とし穴について解説する。

費やしたものが多いほど惜しくなる

生きていると費やしたお金が惜しくて、まちがった選択をしてしまうことがしばしばある。これ以上続けても、失敗が目に見えているのにやめられないのだ。

『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話: 好きなことで生きて、一生困らず自由でいるために』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

たとえば、あなたが友人のすすめで保険に加入したとする。ところが、後から調べてみると、その商品はあまりあなたに必要な保険ではなかった。
さらに、別の保険プランナーからすすめられた商品のほうが保障や収益の面でも条件がいいことを知る。

常識的に考えれば、さっさと新しい保険に乗り換えるべきなのに、これまで払った保険料がもったいなくて、どうしたらいいかわからなくなるのだ。

もしくは、あなたが会社で新規プロジェクトを任されたとする。1年かけて準備を進め、全体の75%は完了し、2カ月後に発売を控えていた矢先、競合他社から似たような商品が来週発売されるという情報が入ってくる。
この場合、どうすべきだろうか?

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