女性は男性よりも親密な友人の数が少ないので、その分だけ友人に求めるものも多い。女性の友人たちは、どんな争い事が起こっても味方になるのが当たり前であり、実害を及ぼすようなかたちで敵対することがあってはならない。
それとは対照的に、男性は比較的緩やかな友人関係を多数持っているので、友人への期待ははるかに小さい。
緩やかにつながった人は、異なる優先順位や忠誠心があるからというだけで、意見が合わなかったり、争いで敵味方に分かれたりすることがよくある。だから男性は、親友以外の人となら、意見が一致しなくても驚いたり傷ついたりしない。
私たちは誰かとの絆があまり緊密ではない場合には、行動方針を選ぶときに、自分といっしょにいる人に対してよりも自分の置かれた状況に敏感に反応する。
その結果、大人でも子どもでも、男性の間の意見の相違や争いはたいてい、人よりも状況が中心となる。だから男性は大人も子どもも、争いの後、仲良くすることができる。
男性どうしの実利的でドライな関係
状況が変われば、提携関係も変わる。たとえば、私の大学時代の友人には、あるビジネスパートナーがいて、その人は、友人と合意した取引を成立させるよりも、関係を解消したほうが利益になることに気づいて、そうした。
それから1年もしないうちに、その元ビジネスパートナーは、友人の専門知識を必要とする別の機会に巡り合った。元パートナーは、前に友人を落胆させたことがあったのにもかかわらず、何の気兼ねもなく友人のもとに戻って、この機会を売り込んだ。
そして、友人は前回不利益を被ったというのに、これまた何のためらいもなく新しい共同事業に加わった(ただし今度は、契約にリスク回避のための条項をいくつか織り込んだが)。
私は彼らが腹心の友となったと言っているわけではない。なぜなら、そうはならなかったからだ。だが、両者は全体的な関係についてはほとんど考えないまま、そのときどきの機会に促されて、実利的な提携関係を結んでいたのだ。


※ログイン後、コメント入力が可能です。