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どんなに快適な椅子であっても、筋肉を使わずにずっと座りっぱなしなら腰痛は避けられない

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椅子に座りPC作業をする女性
日々筋肉を使わないことで、私たちの体は多くの問題を抱えています(写真:Graphs/PIXTA)

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暖かい部屋で一日中座ったままで過ごし、空腹を感じればコンビニで手軽に食べ物を買い求め、退屈を感じればスマホに手を伸ばすだけ。そんな便利で快適な生活を送る現代人は、私たちの祖先よりも不健康で不幸だという。
今回、ババダ大学の教授が、「不快さ」や「不便さ」が私たちの健康を向上させ、人生を豊かなものにすると説く『快適さの罠:私たちの祖先が経験した「不快さ」が人生を充実させる』より、一部抜粋・編集のうえ、お届けする。

人間は退化しつつある

『快適さの罠:私たちの祖先が経験した「不快さ」が人生を充実させる』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

「あまりに多くの人が、運動となると無限の有酸素能力や筋力を追い求めます」と、理学療法博士であり、複数のプロスポーツチームのコンサルタントを務めるケリー・スターレットは私に言った。

「人には、自由に動ける身体の能力が同じくらい必要なんです。多くの人は、何カ月も関節を本来の可動域いっぱいに動かしていません。人間は退化しつつあるんです」

平均的なアメリカのオフィスワーカーの1日を思い浮かべてみよう。朝は、ふかふかで腰の高さほどあるマットレスで目を覚まし、そのまま足を床に下ろすだけで起き上がる。

家のなかを少しだけ動いたら、通勤のために車のシートへ移る。職場に着けばオフィスチェアに腰を下ろす。そこには無数のダイヤルやスイッチがついていて、恍惚とするほどの快適さを提供してくれる。

座ってばかりの仕事を終えると、また車のシートに座る。家に帰れば夕食のためにテーブルにつき、食後はソファに座ってテレビを観る。そして最後はベッドで横になる。

これを退職するまで繰り返すのだ。

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