東洋経済オンラインとは
ライフ

「世界一のラーメン」と絶賛も、近隣住民とトラブルで《1500万円消失》… 46歳女性の"クレイジーな経営者人生" 

10分で読める
ヨカロカ
ヨカロカ・市場店の厨房。日本のラーメン屋台を思わせる造り(写真:筆者撮影)
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES
7/7 PAGES

日本食レストランをオープンしてからの19年。この歩みを語るとき、洋花さんは自分の成功を進んで話そうとしない。

「家賃が払えて、お客さんが喜んでくれて、日本人の先輩たちに恥ずかしくない店になっていればよかった。 売り上げの数字を本気で見るようになったのは、最近になってからです」

経営者としての自覚が芽生えた証だが、「常に自分はできていない気がする」とも語る。

「自己肯定感的なものは、たぶん、ものすごく低いんです」

そう言ってから、少し言葉を選ぶように続けた。

「でも、自分自身でいられる場所を見つけたって思えたのが、マドリードでした。海外に出て気づいたのは、答えは外じゃなくて内にあるんだ、ということです」

ゆったりとした口調で、さらに言葉を重ねる。

「多くの人は、外に答えを探しに行くじゃないですか。でも本当は、答えって自分の中にあって。すでに与えられているものに感謝できるか、今の一瞬一瞬を大切にできるか――そういうことに気づかされました」

「クレイジー・ヨウカ」の名に合わせ、打掛を羽織って撮影に応じる鎌田洋花さん(写真:筆者撮影)

「質問をやめてくれ」から30年以上を経て…

秋田の中学校で、ある教師が少女に言った。「質問をやめてくれ」、と。

あの日から30年以上が経って、少女は遠い街で、問い続ける場所を手に入れた。

取材中、店に一人の来客があった。日本の食品関係の会社を率いる社長だった。洋花さんは出汁について、すかさず質問を始める。社長も真剣に答える。傍らの夫、ステファンさんが厨房側から意見を挟む。

ピンクの髪の女性、日本人の社長、フランス育ちのシェフ――三者の声が、マドリードの店内で静かに重なっていく。

いま、その問いを止める人はいない。

前編は以下より読めます。
【前編はこちら】「教師の一言で大荒れ」「詐欺に遭い借金」… 海外で《1日300杯のラーメン》を売る"クレイジーな46歳女性"の半生

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象