"世界一のラーメン"と消えた1500万円
転機は、外からやってきた。
『死ぬまでにしたい10のこと』などで知られるスペインを代表する映画監督イザベル・コイシェのフード番組『Foodie Love(フーディー・ラヴ)』で、ヨカロカのラーメンが「世界一」と紹介されたのだ。それ以降、ラーメンは1日300食売れる看板メニューのひとつとなった。
ラーメンの需要に応えるには、より大きなキッチンが必要だった。20年1月、洋花さんは市場内に新たな区画を借りる。高級車並みの価格のキッチン設備を導入する計画だった。
ところが、その2カ月後にコロナ禍が始まる。
20年3月、スペインで外出禁止令が出され、レストランは全面閉鎖となった。当初の計画は、白紙に戻る。半年後に営業が再開すると、洋花さんはすぐに次の手を打った。市場の外でキッチン専用の物件を借り直し、計画を再開したのだ。
だが、試練はここからが本番だった。
次ページが続きます:
【近隣住民とのトラブル】
