「机上には、書きかけの原稿」朝ドラ「ばけばけ」セツに看取られ54歳のハーンは"遠い旅"へ
瘤寺の木が切られて意気消沈したハーン
東京では、富久町にある高台で見晴しのよい家で住んだ、ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲と、妻のセツ。
近くにある瘤寺がお気に入りスポットで、2人は散歩のたびに立ち寄ったが、ある日、ハーンが「おお、おお」と驚きを見せた。その視線の先を見ると、大きな杉の木が3本も切り倒されていた。
ハーンは「寺が貧乏なので木を切って売ったのに違いない」とセツに言うと、こう嘆いた。
「ああ、何故私に申しません。少し金やる、むつかしくないです。私、樹切るより如何に如何に喜ぶでした。この樹幾年、この山に生きるでしたろう、小さいあの芽から」
すっかり落ち込んだハーンは帰宅後も書斎の椅子に腰かけながら、物憂げな表情を浮かべたという。





















無料会員登録はこちら
ログインはこちら