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100円ツナ缶の時代に「瓶詰めツナ」で勝負した理由、9割の人に反対されても "ギフト需要"に賭けた高級路線の勝算

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  • 永谷 正樹 フードライター、フォトグラファー

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「TUNALABO」が製造・販売するツナの瓶詰め「おつな」。左から「アラビアータ」1512円、「プレーン」1458円、「ポルチーニ」1534円(筆者撮影)
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ツナといえば、缶詰。そう思う人は多いだろう。サラダやサンドイッチ、パスタなど、家庭料理の定番食材として日本の食卓に広く浸透している。スーパーに行けば100円台から200円台のツナ缶が並び、手軽に使える保存食品として親しまれてきた。

しかし静岡県焼津市には、その常識を少しだけ揺さぶる店がある。焼津港からほど近い本町の一角に店を構える「TUNALABO(ツナラボ)」だ。店内に入ると、棚に並ぶ色とりどりの瓶詰めが目を引く。中身はすべてツナで、その名も「おつな」。プレーンをはじめ、ガーリック&オレガノ、ドライトマト&バジル、ポルチーニ、粒マスタードなど、味のバリエーションは13種類にも及ぶ。

料理人として魚と向き合った修業時代

「TUNALABO」を運営する株式会社JINの代表取締役社長、関根仁さんは「よろしければご試食もできます」と、訪れた客に声を掛ける。白衣に身を包んでいるのは、店名の「LABO(研究室)」にちなんだものだろう。

関根さんは焼津の出身ではない。福島で生まれ育ち、18歳の頃からイタリアンを皮切りにフレンチ、和食など幅広いジャンルの店で料理人として腕を磨いてきた。

「22、3歳の頃だったと思います。ふと、日本人に生まれたからには、魚くらいはちゃんと扱えるようになりたい。味噌汁ぐらい上手に作れる料理人になりたいと思ったんです」(関根さん)

そんな思いから、東京・千駄木の和食店で修業を始める。そこは鮮魚店が併設された店で、魚の仕入れから調理までを学べる環境だった。30歳までの約8年間、魚と向き合う日々を送った。

店内に並ぶ「おつな」。ディスプレイの仕方にもこだわりを感じる(筆者撮影)

鮮魚店をやりたいという思いもあったが、新規参入するには魚屋だけでは生活が難しい。そこで30歳のとき、東京・池尻大橋に魚料理をメインとした小料理屋を開いた。ツナ作りは、その店での小さな出来事がきっかけだった。

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【ツナ缶市場ではなく「贈答用ツナ」を狙う】

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