「すぐにキャパオーバーになる管理職」の盲点 難しい業務ほど部下に任せたほうがよい理由

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それは、会社に新しい口座振替のシステムを導入することになり、あるソフトを購入したときのことです。

購入後、封筒に入った取扱説明書とログイン方法を知らせる案内メールが届いたのですが、忙しかった私は2カ月近く放置していました。

正直に告白すると、忙しいというのは単なる言い訳であり、経理に苦手意識を持つ筆者は、新しい経理ソフトを触るのが面倒で気が進まなかったのです。

すでにミーティングなどでは、部下に新システムの導入を伝えています。

「こんど新しい口座振替のシステムを導入するからね」

「まずは私が触ってみて、やり方を説明するから待っててね」

けれども、そう言ったまま2カ月近く何の音沙汰もないのですから、きっと部下のみんなはやきもきしていたはずです。

「まず自分が」という考えは改めるべき

そんなある日、部下の一人からこんな提案を受けました。

「竹下さん、新しいシステムのことですけど、竹下さんはもうマニュアルを見なくていいので、封筒に入ったまま私あてに送ってくれませんか」

えっ、それっていいの?と思いました。

一度もやったことがない業務を任せるなんて、無責任じゃないか。

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そんな思いが頭をよぎります。

でも、部下は「とにかくマニュアルを渡してほしい」と繰り返します。

私には2カ月近くソフトを放置していた後ろめたさがあります。しぶしぶ部下の申し出を受け入れ、私はマニュアルを送ることにしました。

すると、驚くべき展開が待っていました。

部下のもとにマニュアルが届いた翌日には、早くもシステムが使えるようになっていたのです。

私が放置していた2カ月って何だったのだろう。そう思うと同時に、今までの「まず自分が」という考えを改めなければならないと思い知らされました。

竹下 綾美 経営者、工学博士、ブランディング講師

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たけした あやみ / Ayami Takeshita

4社のオーナー経営者。理系の高機能プラスチックスの研究者として14年以上企業に従事、2018年には慶應義塾大学にて博士号(工学)を 取得。 研究者時代には、プロジェクトリーダーとして最大15の研究プロジェクトを同時進行させ、すべてのプロジェクトを成功に導く。現在は、株式会社Bright Museなど4社を経営しながら、ブランディング講師として【全ての人の才能を開花させ、人生を輝かせる】ことを使命に、10年間で、延べ3000人以上を指導している。自身の経験から、感覚的な生き方に理系的な視点を組み合わせることで人生を成功に導く『ロジカルキャリア』という思考法を確立する。 

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