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「すぐにキャパオーバーになる管理職」の盲点 難しい業務ほど部下に任せたほうがよい理由

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  • 竹下 綾美 経営者、工学博士、ブランディング講師
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それは、会社に新しい口座振替のシステムを導入することになり、あるソフトを購入したときのことです。

購入後、封筒に入った取扱説明書とログイン方法を知らせる案内メールが届いたのですが、忙しかった私は2カ月近く放置していました。

正直に告白すると、忙しいというのは単なる言い訳であり、経理に苦手意識を持つ筆者は、新しい経理ソフトを触るのが面倒で気が進まなかったのです。

すでにミーティングなどでは、部下に新システムの導入を伝えています。

「こんど新しい口座振替のシステムを導入するからね」

「まずは私が触ってみて、やり方を説明するから待っててね」

けれども、そう言ったまま2カ月近く何の音沙汰もないのですから、きっと部下のみんなはやきもきしていたはずです。

「まず自分が」という考えは改めるべき

そんなある日、部下の一人からこんな提案を受けました。

「竹下さん、新しいシステムのことですけど、竹下さんはもうマニュアルを見なくていいので、封筒に入ったまま私あてに送ってくれませんか」

えっ、それっていいの?と思いました。

一度もやったことがない業務を任せるなんて、無責任じゃないか。

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そんな思いが頭をよぎります。

でも、部下は「とにかくマニュアルを渡してほしい」と繰り返します。

私には2カ月近くソフトを放置していた後ろめたさがあります。しぶしぶ部下の申し出を受け入れ、私はマニュアルを送ることにしました。

すると、驚くべき展開が待っていました。

部下のもとにマニュアルが届いた翌日には、早くもシステムが使えるようになっていたのです。

私が放置していた2カ月って何だったのだろう。そう思うと同時に、今までの「まず自分が」という考えを改めなければならないと思い知らされました。

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