「東大で獣医学を学んでTBSに」異色のキャリアを歩む「御上先生」の監督 大学での学びをドラマの現場でどう生かしたのか

「御上先生」の監督は東大出身
日曜劇場『御上先生』は、東大に合格するような生徒が多く通う学校が舞台の教育ドラマです。そんな『御上先生』は、東大卒の嶋田広野さんが監督を務めています。
今回の記事では、3月23日の最終回を目前に控えている『御上先生』の第4・5・8話の監督を務めた嶋田さんに、東大を卒業して監督業を務めるまでの経緯や、東大卒の嶋田さんだからこそ作中に込めることができた思いをお聞きしました。
――嶋田監督は東大農学部の獣医学専修を卒業した後にTBSに入社したとお聞きしました。まずは簡単に、東大を目指したきっかけや東大での思い出を教えてください。
私が高校生のときに『ドラゴン桜』の第1シリーズが放送されていて阿部寛さん演じる桜木先生に感化されて東大を目指すようになりました。「東大って将来の幅が広がりそうだな」って。高校生の段階では興味を持てる分野を絞れなかったのもあり、リベラルアーツを推進していて進振り制度によって後で学部を決められる東大に魅力を感じ、受験を決めました。
――TBSの学園ドラマで東大を目指した人が、今度はその経験を生かしてTBSの学園ドラマを作る側に回っているというのは、それこそ劇的なドラマみたいですね。
自分でも20年後にそうなってるとは思ってもいませんでした。結局1年浪人したんですが、なんとか東大の理科2類に入学できました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら