のんびり昼寝する猫のようになる「心の整え方」 怒らニャい禅語:感情をシンプルに整える60の方法
普段、私たちは人とかかわりながら生きています。みな、立場も考え方も、年齢も育った環境も違う人たちです。摩擦が起きるのは当然でしょう。
そんな時、「なぜ、あの人はこう言ったのだろう」「私がもっとこうすればよかったのだろうか」と気に病んでも仕方ありません。
いったん心にわだかまりや怒りが生まれると、なかなか消え去ってはくれません。過ぎたことに、いつまでもとらわれてしまうことになります。ですから、感情をコントロールし、心を整える訓練が必要なのです。
すると何が起きても、受け流せるようになります。どんなにまわりがうるさくても、のんびり昼寝する猫のように、優雅な毎日を生きられます。
※本稿は枡野俊明著『怒らニャい禅語: 感情をシンプルに整える60の方法』から一部抜粋・再構成したものです。
八風吹不動(はっぷうふけどもどうぜず)
いい風もわるい風も、楽しんでしまおう。
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(写真:『怒らニャい禅語: 感情をシンプルに整える60の方法』より)
禅では、八種類の風があると考えます。
「利・り(成功すること)、誉・よ(ほめられること)、称・しょう(称えられること)、楽・らく(楽しいこと)」という4つのいい風と、「衰・すい(衰えること)、毀・き(そしられること)、譏・き(中傷されること)、苦・く(苦しいこと)」という4つの悪い風です。
人生の中で、いつどんな風が吹いてくるか、予測することはできません。
「なぜ今、こんな逆風が吹くんだ」と嘆きたくなることもあれば、心地よい春風に浮足立ってしまうこともあるのが、普段の私たちです。
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