STARTO始動でテレビ・出版は"忖度"を払拭できたか 旧ジャニーズ時代からの変化とリアルな現状
グループでSTARTOとエージェント契約を結んだ嵐(オリコン令和ランキング アーティスト別セールス部門 トータル2位・467.9億円)のほか、King & Prince(同3位・467.4億円)なども健在であること。他の大手芸能事務所から以前ほどの影響力が薄れていることなども含め、各局にとってSTARTOは、昨年までの極端な忖度はしないものの、「極めて重要な芸能事務所の1つ」であり続けています。
4年間の育成で影響力をキープ
しかし、今春はフジテレビが「KinKi Kidsのブンブブーン」「SUPER EIGHTのあとはご自由に」「トキタビ」「いただきハイジャンプ」を終了させ、「木7◎×部(もくしちまるばつぶ)」はゴールデンから土曜夕方に移動し、放送時間も半分に縮小。他局でも、STARTO所属タレントの出演番組を終了・移動させるケースが続きましたが、この動きはなぜなのか。
性加害騒動がなければ継続していたであろう冠番組を終了させた主な理由は、「終わらせてもいい」、あるいは「終わらせたかった」という存在だったから。今春で終了した番組は、視聴率や配信再生数、制作費、スタッフの労力やモチベーション、マンネリなどの理由から、局の扱いが難しくなっていたものが少なくありません。業界内では、「旧ジャニーズ事務所との良好な関係を保つために続けていたが、性加害騒動をきっかけに終了させられた」という見方をされているのです。
逆に「それSnow Manにやらせて下さい」(TBS系)のような最重要グループの番組はもちろん続行。同番組はイギリス・BBCが最初に性加害告発のドキュメンタリーを放送した昨年3月の約1カ月後にゴールデンタイム昇格しましたが、ほとんどその影響を受けていません。むしろ、その間もSnow Manの起用価値は上がり続け、9人組の彼らは「1人でもいいから自分の番組にキャスティングしたい」と言われるグループになりました。
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