女子学生が「悔いのない選択」を取るための、3つの「やってはいけないこと」 禁止事項と「リスト」で自分の気持ちを可視化

パナソニックホールディングスの女性執行役員として注目される松岡陽子氏。過去にはグーグルXの創設や、ガレージベンチャーだった Nest Labs社(現Google Nest)を成長させ、グーグルやアップルの副社長といった要職を経験してきた。現在は、次世代コンシェルジュサービスYohana(ヨハナ)CEOとして日米で事業展開をしている。
10代でプロテニス選手を目指し渡米して以来、これまでさまざまな場面で「どうすべきか」を選択してきた松岡氏。2023年に刊行した著書『選択できる未来をつくる』でも、「真剣に考えて選択し、全力で打ち込むことが大事。でも、しばらくして『あっ、これじゃない』と気がついたら、また選び直せばいい」と語っている。女子学生にとって、迷ったときに悔いのない選択をするための方法を聞いた。
10代でプロテニス選手を目指し渡米して以来、これまでさまざまな場面で「どうすべきか」を選択してきた松岡氏。2023年に刊行した著書『選択できる未来をつくる』でも、「真剣に考えて選択し、全力で打ち込むことが大事。でも、しばらくして『あっ、これじゃない』と気がついたら、また選び直せばいい」と語っている。女子学生にとって、迷ったときに悔いのない選択をするための方法を聞いた。
「卒業後どこに勤めるか」で人生のすべてが決まることはない

松岡陽子(まつおか・ようこ)
パナソニックホールディングス執行役員
Yohana株式会社/Yohana LCC CEO
1971年東京都生まれ。93年カリフォルニア大学バークレー校卒業後、マサチューセッツ工科大学に進み、98年博士号取得(電気工学、コンピューター科学)。ハーバード大学博士研究員、カーネギーメロン大学助教授、ワシントン大学准教授を歴任。2007年「天才賞」と呼ばれるマッカーサー・フェローを受賞。賞金を元手に、身体面および学習面に課題を抱える子どもたちのためのYoky Works財団設立。09年共同創業者としてGoogle X立ち上げ。10年Nest社CTO(技術担当副社長)。その後、Appleヘルスケア部門を経て、17年Google副社長。19年パナソニックに入社し、20年Yohanaをファウンダー兼CEOとして設立
パナソニックホールディングス執行役員
Yohana株式会社/Yohana LCC CEO
1971年東京都生まれ。93年カリフォルニア大学バークレー校卒業後、マサチューセッツ工科大学に進み、98年博士号取得(電気工学、コンピューター科学)。ハーバード大学博士研究員、カーネギーメロン大学助教授、ワシントン大学准教授を歴任。2007年「天才賞」と呼ばれるマッカーサー・フェローを受賞。賞金を元手に、身体面および学習面に課題を抱える子どもたちのためのYoky Works財団設立。09年共同創業者としてGoogle X立ち上げ。10年Nest社CTO(技術担当副社長)。その後、Appleヘルスケア部門を経て、17年Google副社長。19年パナソニックに入社し、20年Yohanaをファウンダー兼CEOとして設立
――日本の学生たちにとって最大の関心事は就職活動でしょう。みんな、どこの会社に就職すべきか頭を抱えています。
よく、「どんな仕事を選ぶかで、この先の人生が決まる」「いったん選んだ仕事はずっと続けなければいけない」という声を聞きます。多くの人が、大学卒業後の最初の進路をとてつもなく大きな選択だと思っているようです。
確かに、日本と比べて雇用の流動性が高い米国でさえ、卒業後の就職先を深刻に考えすぎる人は珍しくありません。しかし、「これで人生がすべて決まる」なんて考えれば、その選択はあまりに重すぎるものになってしまいます。考えすぎたり、必要以上に情報を集めたり、周りの意見を聞きすぎたり。悩まなくていいことに悩んだ揚げ句、何も選べなくなる危険性すらあるでしょう。
現実には、最初のキャリアですべてが決まるなんて、ありえない話です。むしろ、あまり思い詰めると肩に力が入りすぎて逆に上手に選べなくなる。この点に目を向けるべきだと私は考えています。
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