AI技術の発展について保護者が懸念することとは

教育現場でのメール連絡網サービス「マチコミ」を展開するドリームエリアは、「マチコミ」を利用する保護者4万5177人に対し2023年6月、「ChatGPT」をはじめとするAIサービス利用に対する意識調査を実施した。

「AI技術の発展により、将来無くなるといわれる仕事が増えてきています。お子さまの将来に不安を感じますか?」という質問に、「かなり不安」と回答したのは18.0%、「すこし不安」は48.9%だった。不安に思っている保護者の合計は66.9%となり、ほぼ3人に2人となった。

一方、「あまり不安ではない」は24.7%、「不安ではない」は8.4%だった。

AI技術の発展により将来無くなるといわれる仕事が増えてきています。お子さまの将来に不安を感じますか?
【保護者の大半がAI技術の発展による子どもの将来を不安視】AI技術についての保護者意識調査の発表リリースより

 

「宿題やレポート作成にAIを活用することをどう思いますか?」という質問には、活用に肯定的な意見は「自由に活用するべき」は8.3%、「使い方を指導した上で活用するべき」は48.9%、「活用場面などの制限を設けるべき」は33.5%と、全体の90.7%に上った。

宿題やレポート作成にAIを活用することをどう思いますか?
【指導や制限は必要だが・・・意外にも肯定的な意見が多い結果に】AI技術についての保護者意識調査の発表リリースより

「AIに関連し、学校の授業で強化して欲しいことはありますか?」という質問には「インターネット利用時の注意点(66.1%)」に次いで「コミュニケーション能力(60.6%)」が挙がった。AIによって人と人とのつながりが薄れることを保護者は懸念しているようだ。

調査結果を受け、同社は「ITやAIの進化はこれからも続き、社会に出たときにはその活用を求められます。保護者自身がメリット・デメリットを理解し、道徳教育と同様に向き合わなければならない時代になったのかもしれません」としている。