本田圭佑「中高生向け学校」を開設する真の狙い 月1ドルで学べるオンラインスクールの中身

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約10年ぶりに学習指導要領が改訂され、2020年度から小学校に続き、中学校、高校へと順次適用されていく。今後、日本の教育は「主体的、対話的で深い学び」という、いわゆるアクティブラーニングに主眼を置き、学校で学んだ知識を活用して自ら道を切り開くことのできる人材の育成を目指すという。そんな中、「自分で考え行動するためのトレーニングの場をつくる」とサッカー元日本代表の本田圭佑が、オンラインスクールを立ち上げた。

ブラジルのサッカークラブ、ボタフォゴに所属するサッカー元日本代表の本田圭佑は、自身が代表取締役CEOを務めるNow Doを通して、オンラインスクールを開設すると発表した。

これまでも本田は、国内外に約80校あるソルティーロ ファミリア サッカースクールのプロデュースや、オーストリア、カンボジアでプロサッカークラブの経営に携わるなど、サッカーを通じて世界中の子どもたちと向き合ってきた。

その一方で、自らKSK ANGEL FUNDを立ち上げスタートアップ企業への投資を行うなど、起業家としての顔も持つ。現役サッカー選手と並行して、さまざまなビジネスを展開する彼が、次に手がけるのは教育改革だという。

生きるために必要な力とは何か?

「中高生向けの教育の本質を再定義する、新しいスクールをつくります」

この一言から始まった7月26日のオンライン発表会では、約1時間にわたって熱弁を振るった。サッカー選手として自分は何ができるのか。貧困問題の解決を目指してサッカースクールをつくったが、目的を果たすことはできなかった。そこで、世の中を変えるためには起業したほうが早いと考え、「誰もが自分たちの夢を追いかけられる世界を創る」ためにNow Doを立ち上げたという。

世界を見渡せば、教育格差は深刻で、本当に大事なことを学べている子どもはごく一部。そんな思いが、誰でもオンラインで、リーズナブルに学ぶことができるサービスを立ち上げる原動力になったようだ。

「生きるために必要な力とは何か? その答えは、時代によって変化します。絶対にこれが必要と言い切れるものはない。大人に教えてもらうことも、大人が教え続けることも大事だけど、未来に必要な能力はこれだと確信が持てる人は少ないですよね。

だから、変化に対応する力こそ、生きるために必要な能力なんです。しかも今は、すごいスピードで時代が変化している。変化に応じて自分で考え、行動する力がいちばん大事だと思ってます。なのに、ものすごく弱い。そういう力を持つ子って少ないですよね。いつも答えが用意されていて、自分で考える機会をトレーニングに入れてもらえてないからです。そこで、自分で考え行動することを、僕らの学校で教えたいと考えてます」

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