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松下幸之助「日本の伝統精神」の3つ目とは? 1「衆知を集める」、2「主座を保つ」

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  • 江口 克彦 一般財団法人東アジア情勢研究会理事長、台北駐日経済文化代表処顧問

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日本の伝統精神を認識し理解し大事にしていく(写真:東洋経済写真部)
江口克彦氏の『経営秘伝――ある経営者から聞いた言葉』。松下電器産業(現パナソニック)の創業者である松下幸之助の語り口そのままに軽妙な大阪弁で経営の奥義について語った著書で、1992年の刊行後、20万部を売り上げるヒットになった。本連載は、この『経営秘伝』に加筆をしたもの。「経営の神様」が問わず語りに語るキーワードは、多くのビジネスパーソンにとって参考になるに違いない。

和を貴ぶ心

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日本の伝統精神の1つ目は「衆知を集める」(日本の伝統精神は独断専行を認めていない)、2つ目は「主座を保つ」(「日本人こそ主役」が日本が守ってきた精神だ)と話をした。では、3つ目は何か。それは「和を尊ぶ心」だ。

どちらかというと、日本人は争い事をできるだけ避けようとするところがあるわね。ものごとの白黒を、はっきりさせんところがある。まあ、どちらがいいとか悪いとかということではなくて、話し合いというか、調整によってことを収めようとするところがある。

それがいいという場合もあるし、あかん場合もある。馴れ合いになるとかな。しかし、おおむね、けんかせんとやろうやないか、仲良くやろうやないかというところがあるやろ。和を貴ぶということが、そういうところにも表れておるわけや。

まあ、日本は農耕民族だからな、昔はお互いの作業を助けあっておったんやろうな。みんなで仲良くやらんとできへんわけや。そういうところが、西欧の、狩猟を主にやっておった人々とは、多少異なるところが出てくるのは当然やな。

別に西欧の人たちが、和を大事にせんということではないけれど、狩猟するときは、先頭を走る隊長1人の決定とか、そういうことが重要になってくる。みんなと話し合ったり、相談したりすることは、ほとんどない。そんなことをしてたら、獲物が逃げてしまう。

しかし、わが国は、まあ、みんなで集まって、車座やね、さあ、種まきは、いつしようか、いつ頃、刈り入れをしたらいいんだろうか、村の衆が集まって相談する、話し合いをするというようなことだったと、わしは思う。そういうときに、互いに協調しつつ調整とか、そういうことが大事であったんやろうな。そんなことで、仲ようやろうということが、自然に身についた。それが次第に伝統精神になってきたんやろうね。

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【1300年前の日本の憲法に】

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