「子どもたちのために」が主体性を伸ばす機会を奪う、親切すぎる教師の罪

3/4
松尾英明(まつお・ひであき)千葉県公立小学校教員「自治的学級づくり」を中心テーマに千葉大附属小などを経て研究し、現職。単行本や雑誌の執筆のほか、全国で教員や保護者に向けたセミナーや研修会講師、講話などを行っている。学級づくり修養会「HOPE」主宰。ブログ「教師の寺子屋」主催。近著に『不親切教師のススメ』(さくら社)(写真:松尾氏提供)
松尾氏が勤務していた学校では、げた箱に名前ではなく番号シールを貼り、使用する児童が変わっても汎用的に使えるようにした(写真:松尾氏提供)
「スクール型」の配置は、教員が黒板を使って一律に教える授業に適しているが、写真のような「アイランド型」は、生徒同士が顔を合わせ、話し合う学びに適している。コロナ禍で影響も受けているというが、松尾氏は「アイランド型」を積極的に採用しているという(写真:松尾氏提供)
運動能力の向上を目的に体育の授業で登り綱をする際は、下にマットを敷いて「落ちたら危ない」「ケガをするのは登る時ではなく降りる時(摩擦によるやけどが多いため)」と伝えておく。子どもたちは自身で高さに慣れるとともに自分の腕力ならどのくらい登れるか、どこで引き返すべきか考えるようになり、結果的に安全に登れるようになるという(写真:松尾氏提供)
新着記事
東洋経済education
運営:東洋経済education×ICT編集部
>各種お問合せはこちらから