廃墟マニアたちの間で有名な「水没ペンション村」は岡山県岡山市の隣の市、瀬戸内海に面した瀬戸内市内にある。まるでこの世の終わり、消滅都市のような光景が広がっている同地は昔、海水を蒸発させて“塩”を取り出すために作られた「塩田」だった。
1980年頃、同地に「鹿忍グリーンファーム」と呼ばれるリゾート施設が建築された。しかし塩田の干拓地を再利用している都合上、水捌けが悪く、溜まった雨水をポンプで汲み出す必要があった。2010年頃に管理者の撤退(施設の廃業)に伴い、排水ポンプが停止。徐々に水が溜まり始め、水深1.5~3メートルとも言われる「水没ペンション村」が誕生した。
片道約4時間。公共交通機関で移動
水没する前、いったい同地ではどのような景色が広がっていたのか。国土交通省の特別機関である『国土地理院』の公式サイトで航空写真を調べてみたところ、1979年~1983年の同地には、テニスコートやペンションとペンションを結ぶ道などが確認できた。また後述するが、近隣住民の方に話を伺ったところ、開業当時はゴルフ場なども併設されていたそうだ。
本連載では実際に現地へ足を運ぶなど、読者の方に「正直な一次情報」を届けることをモットーとしている。百聞は一見に如かず。水没ペンション村の実態について、自分の目で確かめてきた。
水没ペンション村へのアクセスは、JR線とバスを使って移動できなくもない(オススメはしない)。神戸の自宅を出発→三ノ宮駅→姫路駅→播州赤穂駅→邑久駅まで片道2310円。約3時間の鉄道旅を終えた私は、業務スーパーで税込85円のおにぎりを2つ買って、10人乗りのワゴンが来るのを待った。
JR邑久駅前から発着しているバス(10人乗りのワゴン・定員8名)は2~3時間に1本ペース。1日4往復。平日限定で運行している。水没ペンション村までの乗車時間は約40分。片道100円。バス停「沖浜入口」から目的地までは徒歩2~3分ほどで到着できるが……。


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