公道と水没ペンション村との間には“溝”があり、草木も生い茂っているため、至近距離で見ることは叶わない。いったいペンションの中はどうなっているのか⋯⋯想像を膨らませながらブラブラ歩いていると、草木の手入れをしている70~80代くらいの住民の方がいた。せっかくなので話を聞かせてもらった。
近隣住民の本音
佐藤 この場所が水没する前ってどんな感じでしたか?
住人 ここにはゴルフ場とかがあったんだよ。最初はけっこう人が来てた印象があるな。だけどこの辺りって何にも店がないだろ。ゴルフの後にビールを飲んだり、ゆっくり食事できる場所がない。みんなだんだんと来なくなって、経営的に苦しくなったみたい。閉鎖して、ポンプが壊れて止まってからは、この有様だよ。
佐藤 水没したせいで、例えば水の臭いだったり、何か困ってることはありますか?
住人 うちの家は風向きがいいのか、俺は臭いとかは特に気にならないけど、水没してからは鳥とかタヌキとかキツネとか、動物がすごい集まってくるようになった。近隣住人から行政へ「何とかしてくれ」ってお願いをしたり、今後どうしたらいいのか話し合いをしたり、みんな色々と動こうとはしている。
佐藤 このまま放置でいい、とは近隣住民の方は思ってないってことですね?
住人 そりゃそうだよ。だけど権利関係はその土地のオーナーが持っている。水を抜いたり水が溜まらないようにするには、お金の問題も絡んでくる。どうしたもんかって、みんな頭を悩ませている。
不思議な景色が注目される水没ペンション村だが、近隣住民の方からすると悩みの種であり、こういった問題は日本で今後増えるかもしれない。総務省の予測では74年後の2100年頃、日本の人口が4000万人を割り込むことが予測されている。現在の人口は約1億2000万人なので、とどのつまり日本の人口はそう遠くない未来に1/3になる。


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