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【読書週間スタート】「AIがあれば本はいらない」と考える人の重大問題 AI時代に「読書の価値」がむしろ高まる納得理由は?

6分で読める
読書する女性
AIがあれば本を読む必要はないのでしょうか?(写真:yamasan/PIXTA)
  • 市野瀬 早織 元渋谷教育学園渋谷中学高等学校 国語科専任教諭 市野瀬教育研究所 所長

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偏差値70以上の進学校で指導し、教え子の5人に1人を東京大学合格へ導いてきた国語科専任教諭、市野瀬早織氏。
東大を目指す学生が自然に身につけている基礎力のひとつが「読み方スキル」だと市野瀬氏は主張する。
文章の要点を素早くつかみ、自分の言葉で説明できる。相手の意図を正確に理解し、的確に判断できる。こうした力は、入試にとどまらず、「社会人として仕事を遂行するため」「リーダーとして活躍していくため」にも欠かせない能力である。
この読み方スキルを、誰でも今すぐ使えるように体系化した市野瀬氏の初の著書『東大合格者が身につけた 一生使える「読み方スキル」』は、発売たちまち5刷を突破するなど、話題を呼んでいる。
その市野瀬氏が、AI時代だからこそ本を読むことにどんな意味があるのかを解説する。

「AIが答えてくれるのに、本を読む必要はある?」への反論

10月27日から「読書週間」が始まりました。

『東大合格者が身につけた 一生使える「読み方スキル」』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら)

しかし、AIがあらゆる疑問に答えてくれるいま、「そもそも本を読む必要はあるのか」と考える人もいるかもしれません。

わからないことがあれば、AIに聞く。

長い文章なら要約してもらう。知らない分野についても、「初心者にもわかるように説明して」と頼めば、短時間で概要をつかむことができます。

 

そんな時代になりましたが、すると、こんな疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。

「もう、わざわざ本を一冊読む必要はないのでは?」

「知識は覚えなくても、必要なときにAIに聞けばいいのでは?」

確かに、必要な情報を手に入れるだけなら、以前よりはるかに便利になりました。

私も、AIそのものを否定するつもりはありませんが、ただ、ここで考えてみてほしいことがあります。

AIが「ある答え」を出してくれたとき、私たちは「その答え」をどう判断するのでしょうか。

「なるほど、そうなのか」とそのまま受け取る人もいれば、「本当にそうだろうか」「別の見方もあるのではないか」「以前読んだあの話とは、少し違う気がする」と立ち止まる人もいます。

「同じ答え」を読んでいるのに、「そこから考えられること」には差が生まれます。

その違いをつくるもののひとつが、自分の中にどれだけ「考えるための材料」を持っているかだと私は考えています。

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