INDEX
経験を重ねれば、仕事は少しずつ楽になる。少なくとも、できることは増えていく。ところが広瀬すずは、演じることが年々難しくなっているという。
14歳で芸能界に入り、10代の頃から映画やドラマの第一線で活躍してきた。数々の主演作を重ねてきた今、なぜそんな思いを抱くのか。
「だんだん自分自身の経験が追いつかないと感じることも出てきて」
役を通じて、いくつもの人生を生きてきた。それでも、自分自身にはまだ知らない世界がある。
10月9日公開の映画『汝、星のごとく』では、17歳から32歳までの15年間を生きる女性を演じた。役として生きた人生と、自分自身が生きてきた人生との距離を、28歳の広瀬すずはどう見つめているのだろうか。
親子には“磁石のような関係性”があると思う
2023年に第20回本屋大賞を受賞した凪良ゆうの同名小説を、藤井道人監督が映画化した『汝、星のごとく』。瀬戸内の島で育った井上暁海(広瀬すず)と、島に転校してきた青埜櫂(横浜流星)。複雑な家庭環境を抱える二人が惹かれ合い、瀬戸内と東京を舞台に、15年にわたって愛と人生の選択を重ねていく物語だ。
公開初日の10月9日、広瀬に作品への反響を尋ねると、原作者・凪良ゆうの忘れられない姿について語ってくれた。
「試写が終わった後、凪良先生が言葉を発せないほど泣いてくださったんです。先生があそこまで泣いている姿を初めて見たので、すごくうれしくて。
私たちが撮影現場で感情をむき出しにして演じていたことを、こんなにも受け止めていただけたのかなって。ああ、報われたなという感覚がありました」
広瀬がこの物語に感じた魅力は、愛の描き方にあった。
「恋愛映画ではあるけれど、きれいなラブストーリーだけではないんです。相手と向き合い、愛を知ったからこそ感じる痛みが、しっかりと描かれている。私もリアルに体験したような感覚になりました」


※ログイン後、コメント入力が可能です。