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体重90kgのケーキ店主も1年で16kg減…温泉街・湯河原が"町ぐるみ"で始めた「ビールもパスタも我慢しない」食べ方改革

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クラフトビール
血糖値が上がらない湯河原「HUMANSBEER」のクラフトビール(写真:筆者撮影)
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人工甘味料と聞くと、「体に悪いのでは?」と思う人もいるだろう。筆者もそうだった。だが、山田医師の説明を聞いて考えが変わった。

エリスリトールは欧米でも食品への使用が認められている。砂糖の代わりに使われるアスパルテームなど、一部の人工甘味料には1日の摂取量が定められているが、その上限は缶ジュース15~25本分にも相当し、簡単に摂取できる量ではないという。

豆腐屋が旅館に相談したら、社長がその本を読んでいた

そもそも、「湯河原ロカボツーリズム」の取り組みはどう始まったのか。話は2024年にさかのぼる。

山田医師夫妻と、食品ディレクターの柴田香織さんが「地域にロカボを広めたい」と、湯河原町で人気の豆腐店「十二庵」を営む浅沼さんに相談を持ちかけたのだ。それ以前に、知人から「山田先生に豆腐を送ってほしい」と頼まれたことをきっかけに、浅沼さんと山田医師は知り合っていた。

当時、浅沼さんはロカボについて知らなかった。だが、病気で食事制限が必要な人の「食べたい」という思いに寄り添う山田医師の姿勢に共感したという。

「あれはダメ、これはダメと制限するんじゃなくて、食べ方を知ることで、みんながちょっと幸せに生きられる。素晴らしい取り組みだから、僕も世の中に伝えたいと思いました」

それに、湯河原には、新しいお店が続々とオープンしている。

「湯河原の食は、すごく面白い進化をしているんです。さまざまなジャンルでトップレベルの料理人がいるので、ここで取り組めば、全国や世界に広がっていくかもしれないと思って」

山田医師の思いに共感し、「ロカボを世の中に伝えたい」と話す浅沼さん(写真:筆者撮影)

まずは、料理人に山田医師の話を聞いてもらう勉強会を開くことにした。ただ聞くだけでなく、「リブレ」という持続血糖測定器を腕につけ、食べたものが血糖値にどう影響するのかを体験してもらいたかった。

持続血糖測定器「リブレ」。腕に装着すると血糖値の変化がわかる(写真:筆者撮影)

「場所は旅館にお願いしたいと考えました。でも、料理に口を出すことになるので、難しいかなとも思ったんです」

それでも浅沼さんは、以前から交流のあった旅館「湯河原温泉 ふきや」の社長、山本一郎さんを訪ねた。

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