9月下旬、徳島駅に降り立つと、空へまっすぐ伸びるヤシの木が出迎えてくれた。頬に当たる風には、まだ夏の暑さが残っている。少し歩くと、その南国めいた景色の先に、ひときわ大きな建物が見えてきた。
かつて、徳島市には5つの百貨店があったが…
地上11階、地下2階、延べ床面積約8万8000平方メートルの「アミコビル」だ。商業施設のほか、市立図書館やオフィスも入る複合施設になっている。このビルの核テナントとして、1983年から2020年まで営業していたのが「そごう徳島店」である。
現在は、2階と5階の一部に「三越徳島」が入っている。ただし、これは高松三越が運営するサテライト店で、日本百貨店協会の店舗一覧に、徳島県の店は載っていない。
もっとも、徳島市から百貨店が消えたのは、そごうが初めてではない。かつて市内には、5つの百貨店があった。
・新町百貨店/丸新百貨店(1934~1995年)
・一楽屋百貨店(1935年~戦時中に休業)
・つぼみや百貨店(1964~1986年)
・そごう徳島店(1983~2020年)


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