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"貧相な給食"に「これだけ?」の声…元給食室勤務の管理栄養士が解説「給食が少なく見える」想像以上に深い理由

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給食
給食現場が抱える葛藤と求められる対応について、管理栄養士の視点から紐解く(写真:Graphs/PIXTA)
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写真付きで「少なすぎる」と物議を醸した学校給食について、自治体は口をそろえるように「必要な栄養素の基準は満たしている」と回答している。しかしいくら数字上の話をしても、この騒動はおさまりそうにない。

ネット上では現場を知る栄養士・管理栄養士からも「基準は満たしている」との主張が見られるなかで、「ならば栄養価の基準を見直すべきだ」との声も上がっている。日本人に必要な栄養価について記されている『日本人の食事摂取基準』は2025年、『学校給食摂取基準』は2021年に改定されているが、「昭和の時代から大きく変わっていない」との指摘も見受ける。基準そのものを令和の時代に合わせて見直すタイミングがきているのかもしれない。

こうした度重なる指摘を受け、「学校給食に関するアンケート」を実施するほか、「意見交換会」の場を設けるなどして「給食の質の向上」に取り組む自治体もある。今後も喫食者からの声を真摯に受け止め、満足度の高い給食の実現が求められるだろう。

そもそも給食はただ「お腹を満たす」ものではなく、子どもたちが「食べる楽しさ」や「食への感謝」を学ぶ大切な食育の時間でもある。だからこそ、「栄養基準を満たしているから問題ない」で片付けず、前向きな対話と見直し、改善が求められている。

給食は単なる「昼食」を超えた意味を持っている

給食現場を知ったうえで小学生の子育てをしている筆者としては、現場の苦悩や努力を感じつつ、子どもたちの健やかな成長を願う大人たちの切実な気持ちにも深く頷ける。

実際、学校給食への不満を語り「うちの子はもう給食をやめて、お弁当にしようかな」という保護者を目にすることがあるが、決して他人事ではない。 正直、状況によってはわが家にもその選択肢があると思っている。でもそれは、最終手段にとっておきたいと思う。

昭和、平成、令和——いつの時代においても、朝食を欠食してしまう子どもや、夕食を満足に食べられない家庭が存在する現実も忘れずにいたい。「みんなの給食」は単なる「昼食」を超えた意味を持っている。これからも子どもたちの健康と幸せのために、社会全体で「おいしく楽しい給食」を守り、諦めない世の中であってほしいと願う。

【参考文献】
・厚生労働省『「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書』
・文部科学省『学校給食実施基準の一部改正について(通知) 』
・文部科学省『学校給食衛生管理基準』
・福岡市『もっとおいしい給食プロジェクト』(2026/10/15参照)

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