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過疎化が進む人口4万人の街に「年間24万人」が殺到…"お節介"なゴミ処理業者が20年間投資して築いた「奇跡の飲食店」の実態

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洞窟に吊り橋がある真庭あぐりガーデン本店。緑でいっぱいだ(写真:十字屋グループ)
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季節ごとのマルシェやワークショップ、平日の真庭市民割引、子連れと年配者向けの割引などの施策を打つこともある。飲食店の客単価は、ランチプレートでの提供がメインの真庭店は2000円程度。ビュッフェ形式の岡山店は2500円ほどだという。食事をした客が、販売所の商品も購入して帰る。

オープン以来、売り上げは右肩上がりで、2025年は前年比110%を達成。

料理人の手による本格的な味が楽しめる(写真:筆者撮影)

だが2023年、真庭店のリニューアルに投じた額は約4億5000万円。さらに、真庭あぐりガーデンを含む「十字屋グループの循環事業」は、20年にわたり投資を続けてきたという。

安定収益をあえて投資に注ぐ「お節介な循環事業」

廃棄物や汚水処理、ゴミ収集といった環境衛生業は、自治体の許認可を受けて営まれる事業である。他者の参入障壁もあり、自治体との継続的な関係に支えられ安定した収益を築きやすい。

その安定収益を基盤に、牧さんが約20年前から多額の投資をスタートしたのが「循環事業」だ。

「廃棄物の処理事業によって地域から得られる収益を、次は地域に還元するつもりで投資でします。地域の資源と人を最大限に活かし、支え合うことを目指す事業です。私は、『お節介』の循環と呼んでいます」(牧さん)

仕組みはこうだ。地域の生ゴミを回収し、バイオ液肥として再生する。液肥は地域の農家に無料で配布され、農家は肥料のコストが減る。育った野菜は真庭あぐりガーデンで料理や加工品として販売され、規格外の野菜は「お節介野菜」として地域のおばあちゃんたちの手ですぐに調理できる形にカットされる。

採れたて野菜のおばんざい(写真:筆者撮影)

加工に農家の奥さんも参加することで農家の収入は増え、おばあちゃんたちには集いの場と活躍の場が生まれる。そして、販売された野菜から出るゴミを再び回収し、バイオ液肥として再生する。生産、加工、販売、消費、再生が、真庭地域の中でひとつの輪になる。年間50万人が訪れる真庭あぐりガーデンは、この輪の「通過点」に当たる。

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