「勝った先に、バレーボールの盛り上がりや、バレーを始める人が増えることにつなげられるチームだと思ってくれた。東京で新しい狼煙を上げているチームだから、あとは俺が勝たせてやろう、と来てくれたんじゃないでしょうか」(久保田さん)
「自分の給料はどこから出ているか」代表が選手に講義する
フロントと選手の距離も近い。古賀さんによれば、一般的なチームで選手が経営陣と話すのは、入団時と退団時くらい。東京GBでは、シーズン中に久保田さんが30〜40回も練習場を訪れ、選手と話していく。運営スタッフと選手がコーヒーを飲みながら意見交換する場面も少なくないそうだ。
また、久保田さんが選手に向けて講義をすることもある。今の動員は他競技と比べてどのくらいか。どんな業種のスポンサーがいるのか。自分の給料はどこから出ているのか。
「知っているか知らないかで、行動も、再現性も変わってきます」(古賀さん)
こうした取り組みは、スポーツ選手につきまとうセカンドキャリアの問題にもつながっている。
「選手も知りたくないわけではなく、知る機会がなかっただけ。この講義があるので、ビジネスをまったく知らずに引退することはないはずです」(野瀬さん)
オフシーズンには、名刺交換やメールの書き方を学ぶ研修もある。ケガでいつ競技を続けられなくなるかわからない選手が、引退後も社会で生きていけるように。今、フロントには野瀬さんを含め、3人の元選手がいる。


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