カラフルな4両編成の車体に大きく描かれた「Automated Train(自動化列車)」の文字。アルストム製のシュツットガルト都市近郊鉄道(S バーン)向け車両「クラス430」の車両に、自動運転に必要な設備が搭載されている。列車の前で説明をしていた担当者は「過去半年にわたって走行試験を行い、データを収集してきた」と話す。
日本と同じく、欧州でも既存の鉄道路線を自動運転化する取り組みが進んでいるのだ。ドイツ、ベルリンで9月22~25日にかけて開催された世界最大の鉄道見本市「イノトランス」でお披露目された。
派手なデザインの自動運転列車
自動運転システムはドイツ鉄道、シーメンス、ボッシュ、ドレスデン工科大学などが参加するコンソーシアムが開発し、先頭部分の側面にメンバーの名前が記されている。日本で自動運転の実証実験に使われる列車は一般の列車と見かけ上の違いがないというのが通例だが、試験車両にこのくらい派手な宣伝をしたら、沿線利用者への理解も進むだろう。
自動運転列車はこの1編成だけではない。コンソーシアムはシーメンス製の車両「ミレオ」を使って、もう1編成の自動運転列車を開発。「現在、イノトランス会場近くの路線を走行している。会場と現地の間をシャトルバスが走っているので、体験乗車して自動運転している様子を確認できる」と、担当者が説明した。

