食品ロスの原因はスーパーや飲食店の大量廃棄だと思っていないだろうか。実は家庭から出る食品ロスも事業者とほぼ同規模。冷蔵庫の中の思い込みが、無駄を生んでいる。AERA 2026年10月5日号より。
食品ロスは国民1人当たり年間約37キロ!
消費者庁などが公表した2024年度の推計では、国内の食品ロスは461万トン。食品関連事業者から出る事業系が237万トン、一般家庭から出る家庭系が224万トンで、ほぼ半分を家庭が占める。国民1人当たりに換算すると年間約37キロ、食品ロスによる経済損失も1人当たり年間約3万1千円と推計されている。
食品ロスの原因は、スーパーや飲食店の大量廃棄だと思っていないだろうか。実は最新推計では、事業者から出る食品ロスと家庭から出る食品ロスはほぼ同じ規模。
食品ロスは店のバックヤードだけで起きている問題ではなく、私たちの冷蔵庫の中でも起きているのだ。よかれと思って続けている買い物や保存の習慣が、食品ロスにつながっていることも少なくない。
スーパーに行くたびに、子ども2人(小学校高学年、中学生)のためのお菓子を買っているという東京都の40代の会社員女性。「食べきれずに残したものがしけってしまい、数日後には捨ててしまうことがある」と話す。
「セールでお得と思って多めに買った結果。何もかも値上がりする中、さすがに無駄なので、食べきれる量だけを買うように改めた」という。
このような経験に心当たりがある人も少なくないだろう。


