ところが、その後もう1つ、お金にまつわる事実がわかります。夫には、学生時代に借りた奨学金の返済が約240万円残っていたのです。
「うちの実家行ったことあるんだから、余裕ないことくらいわかるでしょ?」
どこか責めるような口調の夫。もちろん奨学金があること自体は珍しい話ではありません。ただ、妻としては「一言、言ってくれてもいいのに……」という気持ちにはなります。また、お互いに「相手のお金について、思っていた以上に何も知らない」ということが、少しずつ気になり始めました。
結婚して2年。この先、子どもを持つかもしれない。家を買うこともあるかもしれない。そう考えると、一度くらいは真面目にお金の話をしておいたほうがいい。
2人は初めて、お互いの貯金額まで含めて確認することにしました。
判明した「夫婦ともに貯金100万円」と夫の衝撃の告白…
まず妻の貯金額を確認すると、約100万円でした。さらに夫の貯金額も聞いてみると、こちらも約100万円。2人合わせても約200万円です。
一方で、夫には約240万円の奨学金返済が残っていました。
共働きなのだから、これから貯めればいい。そう考えることもできます。ただ、結婚前から働いていた2人にしては、妻には少し心もとなく感じられました。
そんな話をしていると、夫が何気なくこう言いました。
「でも、新婚旅行に行く前は俺、貯金300万円くらいあったんだよね」
妻は一瞬、言葉に詰まりました。
夫によると、新婚旅行へ出かける前には、300万円ほど貯金があったそうです。ところが、旅行代をはじめ結婚後のさまざまな出費が重なり、現在は100万円ほどになっていました。
「新婚旅行は国内でいいでしょって言ってたのに、◎◎ちゃんが『どうしても海外がいい』って言ったよね。年収600万円で、貯金を崩さずにアップグレードした海外旅行には行けないでしょ」
夫としては、妻を責め立てるつもりはありませんでした。新婚旅行にまとまったお金を使った以上、貯金が減ったのは事実です。その経緯を説明したつもりだったのです。
しかし、妻には違う意味に聞こえました。
「それって、私との新婚旅行に行ったから貯金がなくなったってこと?」
「いや、そういう意味じゃなくて……」
「私のせいで貯金がなくなったって言うの!?」
せっかく夫婦の将来のために始めたはずのお金の話は、いつの間にか「どちらに責任があるのか」という話に変わってしまいました。


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