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「でも俺、新婚旅行前は貯金300万円あったんだよ?」…婚活アプリ婚の30歳妻を激怒させた夫の「一発アウト」な一言

6分で読める
空港でフライト確認するカップル
共働き夫婦が資産形成するための話し合いのコツについて解説します(写真:Graphs/PIXTA)
  • 丸山 晴美 ファイナンシャルプランナー(AFP)・消費生活アドバイザー
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実は、こうした夫婦は珍しくありません。家計相談を長年受けてきた筆者は、このような事例を数多く見てきました。

お金について話し合おうとすると、なぜか相手が怒る。あるいは、黙り込む。「またその話?」と嫌そうな顔をされる。

こうした夫婦のすれ違いを考えるうえで、まず知っておきたいのは、お金の話が単なる「数字の話」ではないということです。

その人がどんな家庭で育ってきたのか。何にお金を使うと幸せを感じるのか。どの程度の貯金があれば安心できるのか。将来、どんな暮らしをしたいと思っているのか。

お金の使い方には、その人自身の価値観や人生観が色濃く表れます。

だからこそ、話した側に責める意図がなくても、「なんでそんなことにお金を使ったの?」という言葉は、相手にとっては「あなたのお金の使い方は間違っている」という否定に聞こえることがあります。

今回の夫婦もそうでしょう。夫の中では、「300万円あった貯金が100万円になった」という事実の説明でした。しかし妻の中では、「あなたとの新婚旅行のせいで200万円減った」というメッセージに変換されてしまったのです。

お金の話は、それほど感情と結びつきやすいのです。

過去ではなく「これから」の話をする大切さ

では、お金について話し合うたびに険悪になる夫婦は、どうすればいいのでしょうか。

1つの方法として私が勧めているのが、「2人の共通目標」を置くことです。

今回の夫婦であれば、「新婚旅行で200万円も使った」「奨学金が240万円も残っている」と、過去の出費や負債から会話を始めるのではありません。

たとえば、「3年後までに、2人で500万円貯めよう」という未来の目標から話を始めます。

家を買いたい。子どもの教育費を準備したい。毎年旅行に行きたい。目標は夫婦によって違って構いません。

大切なのは、「あなたが使いすぎた」ではなく、「私たちはこれから何にお金を使いたいのか」を話すことです。

私がおすすめしているのは、パートナーを「変えよう」としすぎないことです。自分の不満を直接相手にぶつけるのではなく、「2人の共通目標・共通課題」として提示する。

「なんで貯金していなかったの?」と聞けば、相手は自分を守ろうとします。

一方で、「3年後に500万円貯めるなら、これからどうしようか」と聞けば、2人は同じ問題を一緒に考える側に立つことができます。

夫婦のお金の話で重要なのは、過去の責任を決めることではありません。

「これから2人でどうするのか」

話し合いの向きを未来に変えることが、お金について話せる夫婦になる最初の一歩なのです。

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