アナフィラキシーはどの年代でも起こり得ますが、特に高齢者では重症化しやすく、死亡率が高いことが知られています。実際に、国の統計でも、アナフィラキシーによる死亡の多くは成人、特に高齢者に集中しています。
その背景には、いくつかの要因があります。
心臓や血管の病気をもともと持っていること、高血圧の治療で使われる薬(β遮断薬やACE阻害薬など)の影響、さらに症状を「大したことはない」と軽く見てしまうことなどが、重症化につながっていると考えられています。
また、ぜんそくについても注意が必要です。吸入薬の普及によって、発作で救急受診する人や死亡者は減少しましたが、それでもなお毎年およそ1000人超が亡くなっており、その多くは高齢者です。
このように、アレルギーは年齢とともに軽くなるとは限らず、むしろ重く現れることがあります。高齢化が進む日本においては、決して見過ごすことのできない問題です。
これまで症状が軽かったから大丈夫、という考えは危険です。年齢による体の変化を踏まえ、アレルギーとの向き合い方を見直すことが、重症化を防ぐ第一歩となります。
大人発症アレルギー放置のリスク
アレルギーの症状には、大きく分けて2つのタイプがあります。
1つは、ぜんそく発作やアナフィラキシーのように、命に関わることもある急激な症状が現れるタイプです。もう1つは、症状自体は強くないものの、長く続くことで体にさまざまな影響を及ぼす「慢性的な炎症」のタイプです。


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