SaaS企業の代表格として知られるセールスフォース。その日本法人は売上高3000億円を超え、日系上場企業やスタートアップなどを押さえて国内最大のSaaS企業だ。
同社を長年舵取りする小出伸一会長兼社長は日本市場の特徴について、「メインフレームなどレガシーシステムの比率が高く、データが縦割りシステムごとに分断され、フォーマットも統一されていない。AIに投資した結果として具体的なROI(投資対効果)をいかに創出できるのかという相談も多い」と語る(インタビュー全文はこちら)。
こうした日本企業特有のデータ分断や慎重な組織課題を乗り越えるため、セールスフォース日本法人は2026年6月から、顧客のAI機能実装を現場で直接支援する「FDE(Forward Deployed Engineer)パートナーネットワーク」を本格展開した。セールスフォース自前のエンジニアは規模が限られるため、パートナーに社内と同等の実装能力を持たせることで、AIの現場導入を一気にスケールさせる取り組みだ。
日本企業が抱えるデータ品質の課題
初期パートナーの1社であるアクセンチュアでは、セールスフォースのトレーニングを受けた高度なエンジニアやコンサルタントを大規模に育成・配置しており、とりわけ年間売上高1兆円を超える大企業向けの導入・活用支援に豊富な実績を持つ。
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