人工関節なんて大きな手術は、できればしたくないですよね? そのお気持ちはわかります。ですから、そうならないように、自分自身の肩のけんばんで天寿をまっとうできるように、今のうちに手を打っていただきたいのです。
ご紹介するのはけんばん断裂に効く体操ですが、もし、けんばん断裂でなかったとしても、やって無駄にはなりません。なぜなら、この体操にはけんばん断裂を予防する目的もあるからです。
誰でも年を重ねれば、けんばん断裂になる可能性が高いのですから、予防できればそれに越したことはありません。どんな方であれ、多かれ少なかれ肩に負荷をかけて生きてきたはずです。その負荷は、毎日少しずつ蓄積しています。だからこそ、どんな方でもけんばん断裂になる可能性があるのです。
塗装やテニスなど、特に肩への負荷が大きい仕事やスポーツをやってきた方、肩にケガをしたことのある方は、けんばん断裂になる可能性がより高くなります。これまで肩に大きな負荷をかけてきた方も、そうでない方も、けんばん断裂の対処法・予防法をぜひ知ってください。
肩の状態に合わせて「いちばん楽にできるもの」を選ぶ
ここからは、肩に痛みがあり、「けんばん断裂ではないか」と思った方、または医師から「けんばん断裂です」と診断された方のために、痛みを和らげ、今よりも悪化させないための体操をご紹介します。
やっていただきたい体操は、次のA・B・Cで1セットです。
B〈けんばん腕ぶらぶら〉か、〈腰をかけて腕ぶらぶら〉のどちらか1つ
C〈水中うちわあおぎ〉か〈椅子でうちわあおぎ〉のどちらか1つ
このように、A・B・Cには、それぞれいくつかのバリエーションがあります。たとえば、腕を上げると痛い方は腕を上げない方法を、頭を下げるのがつらい方は頭を下げない方法を、というようにバリエーションの中から選べます。
つまり、ご自身の肩の状態に合わせて、「いちばん楽にできるもの」を選んでいただける体操です。Aから1つ、Bから1つ、Cから1つ。合計3つを選んでおこなえば、それで十分です。A・B・Cを全部やっても、1日3分くらいです。


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