スーパー銭湯のようなきれいな温泉旅館
東明館を訪れるとマスコットキャラクターのランちゃんがお出迎えをしてくれた。全面的にぎょうざの満洲を押し出しており、「本当に温泉旅館なのだろうか……?」と不安を覚えた。
しかし、東明館の入り口に入るとその不安は払拭された。店内のフローリングは照明を反射していてピカピカだ。ロビーのソファでは日帰り入浴を終えた地元の高齢者グループが談笑している。スーパー銭湯のようなお祭り感が漂う館内の様子を見て胸が高鳴った。
チェックインの手続き後、作務衣を選び、宿泊する6畳の和室へ。部屋は非常にきれいだ。畳に毛羽立ちやヘタレはない。このタイプの部屋のみトイレは共用だが、洗面台や冷蔵庫が備わっている。
窓の外を見てみると廃業した大型ホテルの姿が見えた。その下には切り立った崖壁が垂直に片品川へ伸びている。時代のうつろいと自然の雄大さを感じられる風景だ。
さて、風景を堪能したので温泉へ向かいたい。旅館の温泉は源泉かけ流しである。果たして、どのようなお湯なのだろうか。
浴室のドアを開けると硫黄の匂いに包まれた。石づくりの浴槽には茶褐色の源泉がドバドバと注がれており、黒い湯の花も浮かんでいた。
温泉に入ってみるとお湯のパワフルさに驚いた。腰まわりのコリがほぐれていき、頭がボーッとしていく。「本格的な温泉だ……」と心を打たれた。


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