中国のスマートフォンメーカーが相次いで高価格品へのシフトを強めている。折り畳みスマホなど高付加価値の新型モデルの発売が相次いでいるためだが、AI(人工知能)向け需要の急増でスマホ部品でもあるメモリー半導体の高騰に拍車がかかっており、その価格転嫁を進めていることも背景にある。
中国の通信機器・スマートフォン大手の華為技術(ファーウェイ)と小米(シャオミ)は9月7日、記者会見を開き、それぞれ3つ折りスマートフォン「Mate XT 2」と折りたたみ式スマートフォン「Xiaomi 18 Fold」を発表した。最低価格はそれぞれ1万9999元(約45万7000円)と1万0999元(約25万1000円)となっている。
ファーウェイの常務董事で端末事業グループのトップを兼任する余承東氏とシャオミの董事長(会長に相当)兼CEO(最高経営責任者)の雷軍氏はそれぞれの記者会見で、ストレージ価格の高騰が新機種の価格設定に影響を及ぼしたことを認めた。DRAMやフラッシュメモリーなどのメモリー半導体はAI(人工知能)向け需要急増により需給が逼迫、2025年秋以降急騰しており、スマホやパソコンなどの部品コストを大きく押し上げている。
新型3つ折りモデル、2000元高い価格設定
ファーウェイのMate XT 2の価格は、25年9月に発売されたファーウェイの前世代の3つ折りモデルMate XTsよりも2000元高くなっている。一方、シャオミの18 Foldは、同社ラインアップの中で最も高価なモデルとなった。
スマホ各社は新機種発表に加え既存モデルの値上げにも動いている。ファーウェイ、シャオミ、栄耀(オナー)の各社は9月1日に値上げを発表。ファーウェイの「Mate 80」を例にとると800元値上がりし価格は5499元からとなった。シャオミは、17シリーズ、REDMI K90シリーズ、Turbo 5 Maxシリーズの複数機種を200~500元値上げした。オナーの「Power 2」と「Magic 8」も300~600元、最大で20%以上の値上げとなった。


※ログイン後、コメント入力が可能です。