中国のAI(人工知能)開発企業、智譜華章科技(智譜AI)の業績が急速に上向いている。
香港証券取引所に上場する同社がこのほど発表した2026年1~6月(26年上期)決算では売上高が前年同期比399.7%増の9億5400万元(約227億円)に急拡大。利益率は低下したとはいえ量の拡大で補い粗利益は同163.7%増の2億5200万元に増加した。これにより期間損益も20億7200万元の赤字と、前年同期(23億5700万元の赤字)より改善した。
決算発表後の業績説明会で智譜AIの経営陣は、8月の年間経常収益(ARR、一時的要因を除いた定期的な収入を年換算した数値)が16億ドル(約2560億円)に達したことを明らかにした。7月上旬に発表した10億ドルから、わずか2カ月足らずで60%増加した。
外部クラウドからのAI提供で急成長
今回の決算からは、智譜AIのビジネスモデルが、従来のオンプレミス(ユーザーが自社内で管理するサーバーやシステム)向けにAIを提供する事業から、API(アプリケーション・プログラム・インターフェース)を使ってユーザーのアプリやシステムを外部クラウド内のAIに接続する形態へと劇的にシフトしていることがわかる。
26年上期のオープンプラットフォームおよびAPI事業の売上高は前年同期比2735.7%増の8億2500万元となり、総売上高の86.5%を占めた。一方、オンプレミスにAIを提供する「ローカライズ事業」の売上高は同20.5%減の1億2900万元に落ち込んだ。
智譜AIの決算報告書によれば、8月31日時点でAPIの平均販売価格は年初比で約2倍上昇し、さらにウェブ上でAI大規模言語モデルを提供するMaaSプラットフォームにおけるトークン(AIデータ処理の最小単位で課金時の単価の基準)の利用量は前年同期の40倍を超えた。企業および開発者ユーザーは740万人を超え、26年初の2.44倍、6月末比でも160万人増加した。


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