中国で太陽光発電が電力供給源の主役に躍り出ようとしている。天候に稼働率が左右される弱点はあるものの、発電能力でみればこれまで最大だった石炭火力発電を上回った。大気汚染や温暖化ガスの大量排出源として語られがちな中国電力業界のイメージは急速に変化しようとしている。
2026年7月末時点で、中国の太陽光発電の設備容量(100%稼働時の発電能力)は12億8600万kW(キロワット)に達し、国内総設備容量の31.5%を占めた。同時期の石炭火力発電設備容量は12億8500万kWだった。太陽光発電設備容量が初めて石炭火力発電を上回り、中国最大の電力源となったことになる。国家能源局(中国のエネルギー政策を所管する中央政府機関)は9月1日に上記のデータを公表した。
発電量で石炭火力のシェアが5割だが…
第14次五カ年計画期間(21~25年)に、中国の太陽光発電設備容量は急速に拡大した。5年間に約9億4700万kWの発電設備を導入、20年末の設備容量2億5300万kWから約3.7倍に増加した。
注意すべきは太陽光が発電量で石炭火力を抜いたわけではないことだ。太陽光発電は天候により発電が断続的で変動が大きいため、稼働時間は石炭火力発電に比べ大幅に短い。26年上半期、石炭火力発電量は2兆5000億kWhで、総発電量に占める比率は49.7%と初めて50%を下回ったものの、依然として太陽光発電量を大きく上回っている。26年1~7月の太陽光発電量は8024億kWhで、総電力消費量におけるシェアは13%だった。


※ログイン後、コメント入力が可能です。