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親の感情を子どもが背負い、子どもの失敗を親が背負う—「ニコイチ親子」を生む"過剰同調"、健全な共感との違いとは?

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(写真:buritora / PIXTA)

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他人のつらさを自分の痛みのように感じてしまう、相手の問題まで背負い込んでしまう―。こうした状態が続くと、本人が気づかないまま心身の疲れが深まることがあります。なぜ「人の気持ちがわかる人」ほど疲れやすいのでしょうか。

​精神科医・長沼睦雄氏の著書『人の気持ちがわかりすぎてつらいと言えないあなたへ』より一部を抜粋し、3回にわたって考えます。

他人の痛みをリアルに感じ取りすぎてキャパオーバー

他人の苦痛やトラウマ、あるいは日常的な困難に対して深く寄り添いケアを提供する行為は、他人を思いやり、大切にする社会を成す重要な活動です。

しかしながら、他人をケアする側(ケアギバー)は、その代償として深刻な精神的・心理的・身体的消耗を経験することがあります。これが「ケアの代償」と呼ばれる現象であり、臨床心理学では「共感疲労」として体系化されています。

共感疲労とは、思いやりと深い共感性を持つがゆえに、他人の痛みを自分の痛みのようにリアルに感じ取り(共感的苦痛)、脳の感覚情報処理のキャパシティを限界まで使い果たしてしまう状態を指します。

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