ただし、大きな思考渋滞は、何の前触れもなく始まるわけではありません。
会議で納得できない方針が示されたのに、「わかりました」と答える。本当は帰りたいのに、周囲が残っているから自分も残る。誰もやりたがらない仕事を見て、つい「自分がやります」と引き受ける――。その場では見過ごしてしまうような、小さな違和感が積み重なっています。では、大きな渋滞になる前に、どうすればそのサインに気づくことができるのでしょうか。
大きな渋滞の前に現れる「無理・我慢・自己犠牲」
仕事の悩みが大きくなったとき、「ある日突然、つらくなった」と感じることがあります。しかし振り返ってみると、その前から小さな違和感が積み重なっていることは少なくありません。大きな思考渋滞になる前に起きている小さな詰まりが「小渋滞」です。そして、それを見つけるキーワードが、「無理」「我慢」「自己犠牲」の3つです。
まず「無理」とは、頭では納得していないのに、やってしまったことです。たとえば、「この進め方では難しい」「本当は別のやり方のほうがいい」と思っているのに、その場の流れに合わせて引き受けてしまう。あとになって、「本当にこれでよかったのだろうか」と引っかかる。これは、頭の中で情報や条件がうまく整理できないまま進んでいる状態です。「情報」の車線にできた小さな詰まり、つまり情報渋滞の入口です。


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