つまり、悪い性格だから小渋滞が起きるわけではありません。むしろ、普段は長所として働いているものが、少し働きすぎている状態なのです。これを「美徳の誤作動」と名付けています。必要なのは、責任感や思いやりを捨てることではありません。大きな渋滞になる前に、「少し無理をしている」「我慢が続いている」と早めに気づくことです。
1日の終わりに「3つ」だけ振り返る
小渋滞に早く気づくために有効なのが、「小渋滞メモ」です。やり方はシンプルです。1日の終わりに、「頭が納得しないままやったことはなかったか」「やりたかったのに、やれなかったことはなかったか」「意味が見えないまま引き受けたことはなかったか」と振り返ります。つまり、「無理・我慢・自己犠牲」の3つを確認するだけです。
これを1週間続けてみると、「頭では納得していないのに進めることが多い」「気持ちを抑えることが多い」「意味がわからなくても、頼まれると引き受けてしまう」といった、自分なりの小渋滞のクセが見えてきます。
さらに、小渋滞を振り返ると、自分が大切にしている「価値観」も見えてきます。価値観というと、「人生で大切にしていることは何か」といった大きな問いを想像しがちです。しかし、そう聞かれてすぐに答えられる人ばかりではありません。価値観は改まって探しにいくものではなく、すでに持っているものです。そして、その手がかりになるのが日々の「引っかかり」です。


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