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休み明けに無断欠勤した会社員の44歳男性。上司が自宅を訪ね、亡くなっているのが発見されました。痩せ型で、病院にかかった形跡もなかった彼は、なぜ突然死したのでしょうか。
最も解剖が多いのは「火曜日」
私は30年以上法医学者として解剖に携わってきました。現在勤務する東北医科薬科大学では、東北大学と分担して死因がわからないご遺体を解剖し、日々死因究明に努めています。
解剖が必要なご遺体は毎日のように発生しますが、特に多いのは「火曜日」です。なぜなら週末に亡くなった単身者のご遺体が週明けの月曜日に発見されるからです。
ご遺体が月曜日に見つかった場合、法医学者には所轄の警察署長から鑑定嘱託書が、裁判所からは鑑定処分許可状が発付されます。これらの書類がそろって初めて解剖が可能になるのですが、発付にはある程度の時間がかかるため、解剖が火曜日になるのです。
私が解剖を担当した会社員の鈴木直樹さん(44歳男性・仮名)が、まさにこの「月曜日発見、火曜日解剖」のパターンでした。
鈴木さんは独身で一人暮らし。夏季休暇明けの月曜日に職場を無断欠勤し、上司が電話しても応答がありませんでした。そこで遠方にお住まいの親御さんに代わり、上司が自宅を訪ねて大家さんに鍵を開けてもらったところ、亡くなっているのが発見されたのです。
鈴木さんは台所の床にうつ伏せで倒れ、手はスマホを握り締めていました。膝には転んだときにできるような擦りむいた跡が。一見すると、まるで「事件現場」です。


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