これまで、ジョギングなどの有酸素運動が睡眠に良いというのが定説でした。しかし、その常識を覆すデータが報告されています。
2024年、広島大学のヒロハマらは、若年および中年(非高齢者)を対象に、筋トレ、有酸素運動、ヨガ、歩行などの身体活動が睡眠の質に与える影響を比較した大規模なネットワーク・メタアナリシスを行いました。
その結果、最も睡眠の質を改善する効果が高かったのは、なんと「筋トレ」だったのです。

研究データによると、各運動の効果をランキング化したスコア(P-score)において、筋トレは0.99という圧倒的な数値を記録しました。これは他の運動や身体活動、栄養介入などと比較してもトップの成績であり、明確な差が示されました。
つまり、忙しい現役世代にとって、睡眠の質を高めるための最適解は、ランニングシューズを履いて走ることではなく、ダンベルを持って筋肉を刺激することだったのです。
若者から高齢者まで!世代を超えた「筋トレの睡眠効果」
「でも、それは若い人だけの話でしょ?」と思った方、ちょっと待ってください。実は、高齢者においても「筋トレ=睡眠最強説」を裏づける最新データが出ています。
2025年、バハラヨーティンらが発表したシステマティックレビューでは、不眠症の60歳以上の高齢者を対象に、様々な運動の効果が検証されました。
従来の研究では、高齢者の睡眠改善には有酸素運動と筋トレの組み合わせが良いとされていましたが、この最新研究ではさらに踏み込んだ結論が出ています。
解析の結果、睡眠の質(GPSQIスコア)を改善する効果が最も高かったのは「筋トレ」でした。その有効性の順位を示す値(SUCRA値)は94.6%にも達し、有酸素運動や、それらを組み合わせた運動よりも高い効果が示されたのです。
若者だけでなく、シニア世代においても「筋トレ」こそが快眠への最短ルートである。これが、最新の科学が示す結論です。


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