中合は2020年に閉店した後、しばらく更地のままだったが、2026年6月にようやく整地が始まった。本来は2026年オープン予定だったが、工事費の高騰などで後ろ倒しになり、白い壁の予定図には2030年度完成と記されている。
駅前通りを東へ進むと、かつての中心部である本町・大町エリアにたどり着く。中合と山田百貨店は、再開発によって1973年に駅前へ移った。その後、大町からは徐々に商業の色が薄れていき、現在はレンガ通りに金融機関のビルが並ぶ。旧中合の跡地はホテルになっていた。
当時、長崎屋があった場所は商業施設「AXC(アックス)」として営業中だ。しかし、入居しているのはブティックや居酒屋、オフィスがメインで、平日昼間は閑散としていた。かつての商業の箱は、それぞれ別の役割に入れ替わっていた。
商店街に、今何が起きているのか
福島駅前通り商店街の副理事長・齋藤誠さんと、にぎわい創出連携委員会の委員である大関悠人さんに話を聞いた。齋藤さんは写真店を、大関さんは靴カフェを営んでいる。
齋藤さんは70代で、駅前に百貨店が集まっていた頃を知る世代だ。長引く再開発について話を聞くと、行政に対する商業者側のもどかしさを抱えていた。
かつて福島駅前を歩いた人の数を「100パーセントだとすると、今は数パーセントかというくらい少ない気がする」と齋藤さんは言う。
大関さんは現在41歳。代々この場所で商売をしてきた家に生まれた。大学卒業後は靴職人になるべく海外へ渡り、約3年半前に地元へ戻った。
子どもの頃には、中合の地下にあったジェラート店に放課後よく立ち寄ったという。「なんとなく集まれる、みんなの居場所でした」と振り返る。


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