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「宇宙進出」で市場拡大の限界を超えられるか 人類史20万年の旅路が突きつける「地球倫理」という解

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都市の風景と地球
グローバリゼーション3.5は、地球を一つの有限なシステムとして理解する世界観である(写真:vectorfusionart/PIXTA)

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市場や資本主義を拡大させてきた従来のグローバリゼーションは、気候変動や資源制約によって限界を迎えつつある。宇宙開発による「市場拡大」は真の解決策となりうるのか。『科学と資本主義の未来──〈せめぎ合いの時代〉を超えて』著者の広井良典氏が、地球を一つの有限な生態系と捉え直す新たな歩みと、人類史の到達点となる「地球倫理」の意義を読み解く。今回は、全2回の後編をお届けする(前編はこちら)。

何がグローバル化したのか

前回に続き、議論の全体像を見やすくする意味で、グローバリゼーション1.0からグローバリゼーション3.5までの全体を含めて、それぞれの段階において「何がグローバル化したのか」という点から整理しよう。

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グローバリゼーション1.0ではアフリカで生まれたホモ・サピエンスが地球上に拡散し、いわば人類そのものが“グローバル化”した。グローバリゼーション2.0では農耕の成立と拡散を通じて、農耕・言語・社会システムがグローバル化した。

一方、先ほど述べたグローバリゼーション2.5(枢軸時代/精神革命)が特徴的なのは、それが物質的・外形的なグローバル化ではなく、思想や観念、倫理のグローバル化だったという点である。

ただし正確に記せば、枢軸時代/精神革命において生成した仏教、儒教、旧約思想~キリスト教・イスラム教等の諸思想や宗教は、それぞれが生まれた地域の周辺から広がりながら、ある種の“棲み分け”が形成されていったので、それはグローバルというよりはリージョナルな範囲のものだった。

言い換えれば、いわば「世界宗教地図」の原図がこの時にできたのである。

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