何がグローバル化したのか
前回に続き、議論の全体像を見やすくする意味で、グローバリゼーション1.0からグローバリゼーション3.5までの全体を含めて、それぞれの段階において「何がグローバル化したのか」という点から整理しよう。
グローバリゼーション1.0ではアフリカで生まれたホモ・サピエンスが地球上に拡散し、いわば人類そのものが“グローバル化”した。グローバリゼーション2.0では農耕の成立と拡散を通じて、農耕・言語・社会システムがグローバル化した。
一方、先ほど述べたグローバリゼーション2.5(枢軸時代/精神革命)が特徴的なのは、それが物質的・外形的なグローバル化ではなく、思想や観念、倫理のグローバル化だったという点である。
ただし正確に記せば、枢軸時代/精神革命において生成した仏教、儒教、旧約思想~キリスト教・イスラム教等の諸思想や宗教は、それぞれが生まれた地域の周辺から広がりながら、ある種の“棲み分け”が形成されていったので、それはグローバルというよりはリージョナルな範囲のものだった。
言い換えれば、いわば「世界宗教地図」の原図がこの時にできたのである。



※ログイン後、コメント入力が可能です。