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「宇宙進出」で市場拡大の限界を超えられるか 人類史20万年の旅路が突きつける「地球倫理」という解

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都市の風景と地球
グローバリゼーション3.5は、地球を一つの有限なシステムとして理解する世界観である(写真:vectorfusionart/PIXTA)
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当たり前のことだが、「宇宙へ行ける」ことと「宇宙で快適に暮らせる」ことはまったく別である。近年、様々な文脈で「幸福」ないし「ウェルビーイング」というテーマが話題になっているが、宇宙進出論はこの視点からも捉え直す必要がある。

以上、宇宙進出論に対する疑問を2点にわたって述べたが、先ほど少し言及したように、私は宇宙に向かうことのすべてに反対というわけでは必ずしもない。

それは、多少単純化して対比すれば、宇宙進出には、下記の二者があるからだ。

●限りない拡大・成長(グローバリゼーション3.0)の延長としての宇宙
●「有限な生態系としての地球」の理解あるいはその持続可能性のための宇宙

後者には、例えば衛星による気候観測、森林監視、海洋観測、災害予測、地球環境モニタリング等、「地球を一つのシステムとして見る」ための様々な技術が含まれるだろう。

多少語呂合わせ的になるが、私は以前から「Think Globally, Act Locally, Watch Universally(地球規模で考え、ローカルに行動し、宇宙から(or宇宙的視野で)地球を見る)」という表現を考えてきた。

宇宙的視野で「唯一の地球」を見て理解することは、グローバリゼーション3.5の理念と共鳴するのだ。

ちなみにこのような発想は、138億年前のビッグバンに伴う宇宙の誕生、地球の生成(約46億年前)、生命の発生(約40億年前)、そして人類の誕生(約20万年前)とその歴史を一貫した統合的視座のもとで理解するという、「ビッグ・ヒストリー」の試みやアプローチともつながるだろう(ビッグ・ヒストリーについては拙著『無と意識の人類史』(2021年)等参照)。

グローバリゼーションの「到達点」または「完成」

まとめよう。「グローバリゼーション」の意味を新しい視点で捉え直すという、本稿でのここまでの議論を振り返ると、そのポイントは次のようなものだっだ。

グローバリゼーション1.0
人類(ホモ・サピエンス)が地球に広がる
  ↓
グローバリゼーション2.0
人間が農耕を開始し農耕が言語(語族)とともに拡散する
  ↓
グローバリゼーション2.5
「すべての人間」に適用可能な普遍的価値が生まれる(枢軸時代/精神革命)
  ↓
グローバリゼーション3.0
市場・資本が地球全体を一つの経済圏にする
  ↓
グローバリゼーション3.5
地球そのものを一つの有限なシステムとして認識する
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