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最近、トウモロコシ粉を買ってプレス機でトルティーヤを焼き、自家製の発酵トマトサルサまで作ってしまう強者がいるという話を立て続けに聞いた。
気づけば、筆者自身も今年に入ってから数回タコスを食べていた。ネイルも今夏はメキシコ風を選んでいる。
偶然かと思っていたところ、3COINSではタコスパーティーグッズが発売され、湖池屋もタコス人気を背景にした新商品を開発するなど、身の回りでもタコスに関連した話題を目にする機会が増えている。
実際、“タコス人気”は数字にも表れている。サカーナ・ジャパンが2026年6月に発表した調査によると、日本全国のメキシコ料理店・タコス店は26年4月時点で1469店舗となり、前年同期比13.7%増だった。25年も同11.5%増となっており、2年連続で2桁成長を記録している。
「ありのままの現地の料理」を求める流れでメキシコに熱視線
では、なぜ今、日本でタコスが人気なのだろうか。DJであり、東京・渋谷のメキシコ料理店「Casa De Sarasa」のオーナー、そしてタコス協会代表理事を務めるSARASA氏は、「単純なブームではなく、日本の食文化そのものが変化している」と分析する。
SARASA氏によると、世界レベルで、「ありのままの現地の料理」を求める流れが強くなっており、日本におけるタコスブームもその流れの中にあるという。
「以前は異国の料理は、その土地の人向けにアレンジされたものが主流でしたが、今では世界中の人がより現地に近い味や文化的背景を求めるようになりました。10年前と比べると各国の食文化への理解や興味は格段に深まっています」(SARASA氏)
例えば海外における日本食も”本格化“の一途をたどり、海外でも箸を使って食事をする人が増え、アメリカではおにぎりを買って食べる人もいる。
そうした中で、メキシコは熱視線が注がれる国の一つ。食文化だけでなく、アートやデザイン、スペイン語圏の音楽など、メキシコを含むラテンカルチャー全体が世界的に影響力を持つようになった。
アメリカでは従来、「安くておいしい料理」や「夜食」といえば中華料理というイメージが強かったが、今ではタコスがそのポジションを担う存在になっているのだとか。そして、その流れが日本にも浸透してきた、というわけだ。


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