子どもから大人まで女性を中心に大きな支持を受ける大ヒットアニメ『モアナと伝説の海』の実写版が7月31日に公開された。そのオープニングは、初日3日間の興行収入3.7億円、週末映画動員ランキング6位の出足になっている。
モアナといえば、数多くのディズニーキャラクターのなかでも、アニメシリーズ2作を経て近年とくに人気がある。その実写版のスタートとしては、物足りない気もする。そこにはアニメとは異なる実写版の難しさがあるのか。本作について考えてみる。
実写『ライオン・キング』と同程度の出足
ディズニーの傑作アニメーション作品を実写映画化するプロジェクトは、これまでに数々の大ヒット作を生み出してきた。
過去には『美女と野獣』(2017年/124億円)や『アラジン』(19年/121.6億円)が100億円を超えた一方、近作では『リトル・マーメイド』(23年/34億円)、『ライオン・キング:ムファサ』(24年/22.5億円)、『リロ&スティッチ』(25年/33.9億円)などが20〜30億円台にとどまっている。ただ、数字的には下がっているが、コロナ禍を経た深刻な洋画不況のなか、とくに実写においては大ヒット作であることは間違いない。
そんななかで本作は、初日3日間の成績で『ライオン・キング:ムファサ』の3.6億円とほぼ同程度になった(『リロ&スティッチ』の初日3日間5.6億円の7割弱ほど)。最終興収の規模としては、同作がひとつの目安になる。
ただ、本作の出足に関しては市況の影響が大きくありそうだ。
前週封切りの『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が社会的話題になるヒットになり、引き続き話題性も動員も堅調に伸ばしているほか、同日公開の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』はもともとの人気シリーズの新章になる注目大作であることに加えて、Mrs. GREEN APPLEが日本版主題歌を手がけることで彼らのファンが大挙して劇場に押しかけた。


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