また、今夏No.1のヒットになっている『トイ・ストーリー5』は、公開5週目で映画動員ランキングTOP5内を推移するロングヒットとなり、定番の人気シリーズ第33弾の『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』も、夏休みの子どもたちでにぎわっている。
こうしたシネコンのスクリーンの奪い合いが、今夏は例年以上に熾烈になっている。その真っただ中で、大ヒット作に挟まれた封切りになったことは不運でもあるだろう。当然ながら興行はスクリーン数が大きく影響し、とくにオープニングは重要だ。出足としては、大作のなかで埋もれてしまった感もあるが、話題作がひしめくなか、その1作として健闘しているとも取れる。
一方、本作のアニメシリーズと比較するとどうか。『モアナと伝説の海』(17年/51.6億円)は初週末土日2日間で5.8億円、『モアナと伝説の海2』(24年/51.7億円)は初日3日間で9.3億円だった。それだけのポテンシャルのある物語であり、人気のあるキャラクターだ。実写版もこの先、息の長いヒットになっていくことが期待される。
前半は実写ならではの情感あふれる人間ドラマ
本作が描くのは、アニメ1作目と同じく、村⻑の娘として生まれた16歳のモアナが、愛する家族や島の人々を守るために、サンゴ礁を越えて海へ旅立つ冒険物語。危険な海でさまざまな困難やトラブルに襲われるモアナは、長く幽閉されていた半神半人のマウイに出会い、行動を共にする。
当初の2人はささいなことでぶつかりあい、お互いの心には距離があったが、どんな時にも自分を信じてまっすぐ進むモアナに、マウイの心も少しずつ変わり、やがて強い信頼関係で結ばれたバディになる。
危険に満ちた海で、いくつもの困難を力を合わせて乗り越え、やがて2人は世界を揺るがす壮大な闇の存在に立ち向かう。


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